目安の10年は、メーカーが決めた「設計上の標準使用期間」
給湯器の交換は、10年をひとつの目安に考えます。リンナイは、ガス給湯器の設計上の標準使用期間を10年とし、10年が経過したら点検や取り替えを検討するよう呼びかけています。ノーリツも、家庭用の給湯機器を製造から10年と設定しています。
設計上の標準使用期間は、標準的な条件で使ったときに、安全上支障なく使える期間として決めたものです。ノーリツは、JIS S2071などが定める使用条件をもとにしていると説明しています。
10年は、保証でも寿命の約束でもありません
リンナイは、この期間は修理や不具合がないことを保証するものではないとしています。ノーリツも保証ではないと明記し、メーカーの無償保証の期間(1年。BL認定品は2年)とは別のものとしています。使う回数や設置の環境によっては、10年より早く劣化することもあります(ノーリツ)。
リモコンの「88」「888」は、点検時期のお知らせ
リンナイのガス給湯器の一部は、使用期間が10年相当になると、リモコンなどに「88」または「888」を表示します。ノーリツも、設計上の標準使用期間か、それに相当する使用回数を超えると、リモコンに「88」「888」を点滅させます。
どちらも故障の表示ではありません。ただし、表示の出方は機種で違い、この機能が無い機種もあります(ノーリツ)。表示が出ないことは、劣化していない証拠にはなりません。
ノーリツは、表示が出たら自分で解除せず、まず問い合わせるよう案内しています。ほかの番号の表示はエラーコードの見方にまとめています。
交換が近いことを知らせる前ぶれ
リンナイとノーリツ、日本ガス石油機器工業会は、次のような変化を経年劣化のサインとしています。
- お湯の温度が、急にぬるくなったり熱くなったりする
- お湯が出るまで、おふろが沸くまでに時間がかかるようになった
- 運転中に、いつもと違う音や振動がある
- リモコンにエラーの表示がたびたび出る
- 本体から水が漏れている、本体の下がいつも濡れている
- 外装のさびや変色、排気口のまわりの黒ずみがある
- 焦げたにおいや、いつもと違うにおいがする
ノーリツは、どれか一つでも当てはまれば経年劣化のサインだとしています。日本ガス石油機器工業会も、少しでもおかしいと思ったら販売店かメーカーに連絡するよう呼びかけています。温度が落ち着かないときはお湯の温度が安定しないときもあわせてご覧ください。
修理には「部品の保有期間」という区切りがあります
修理に使う部品(補修用性能部品)は、メーカーが保有する期間が決まっています。期間を過ぎて部品が無くなると、修理で直せないことがあります(ノーリツ)。
| メーカー | ガス給湯器 | BL認定品 |
|---|---|---|
| リンナイ | 7年 | 10年 |
| ノーリツ | 7年 | 10年(ふろ・給湯機器) |
BL認定品は、一般財団法人ベターリビングが認定した優良住宅部品です(リンナイ)。ノーリツは、給湯機器の修理の部品を、生産を終えてから7〜10年保有すると説明しています。リンナイは、保有期間内でも経年劣化による事故を防ぐため、修理できない場合があるとしています。
10年近く使った給湯器が故障したら、修理と交換を並べて考える時期です。考え方は修理か交換かの判断にまとめています。
壊れる前に、選ぶ材料をそろえておきます
ノーリツは、冬にお湯が出なくなったときの例を挙げています。修理がすぐに来ない、部品が手に入らないとなると、数日おふろに入れないこともありうるとしています。壊れてから探すと、機種を比べる時間がほとんど残りません。10年が近づいたら、次の4つを確かめておきます。
- いまの給湯器の型番と製造年(本体の銘板で確かめられます)
- 家族の人数と、同時にお湯を使う場所の数(号数の選び方)
- おふろの機能をどうするか(オートとフルオートの違い)
- 補助金を使うか(補助金は給湯器の種類で対象が違います)

